【リスト有】(特定)認定再生医療等委員会の選定ポイントと主な委員会の費用

再生医療の導入を決め、いざ準備を始めようとしたとき、多くの医療機関が頭を悩ませるのが「どの(特定)認定再生医療等委員会を選べばよいのか」という点ではないでしょうか。

全国には150を超える委員会が存在し、審査料や開催頻度、対応の丁寧さなどは委員会によって大きく異なります。しかも一度委員会を選定すると、変更には多くの手間とコストがかかるため、最初から自院に最適な委員会を見極めることが極めて重要です。

「どう選べばよいのか」を知っておきたい、という方も多いでしょう。

そこで本記事では、再生医療導入支援を行ってきた立場から、(特定)認定再生医療等委員会を選定する際に押さえておきたい要点と、主要な委員会の費用をまとめました。

本記事の最後に、各委員会を情報を纏めたリスト(ダウンロード用)をご案内しておりますので、最後までお付き合いください。

目次

(特定)認定再生医療等委員会の選定で押さえるべきポイント

では、(特定)認定再生医療等委員会の選定で押さえるべきポイントをご紹介していきましょう。

(特定)認定再生医療等委員会の選定で失敗しがちなのは、「審査料」だけで判断してしまうケースです。実際には、委員会には「審査料」以外にもさまざまな違いがあり、それらの違いが審査のスピードや最終的なコストにも大きく影響してきます。

それはどんなポイントなのか、ということをご紹介します。

1. 審査実績と得意分野を確認する

委員会によって、扱ってきた症例や得意とする領域が異なります。導入予定の治療に近い審査実績を持つ委員会を選ぶことが重要です。

実績や得意分野の確認方法としては、公式サイトで「PRP関節内投与」「脂肪由来幹細胞(点滴)」などの事例を公開しているケースもあります。また、厚生局が公表している「再生医療等提供計画」から、過去にどのような治療を審査している委員会かを確認することもできます。

もちろん、私たちのような再生医療導入コンサルタントにご相談いただければ、これまでの申請支援の経験を踏まえ、適切な委員会をご紹介することも可能です。

2. 審査料だけでなく運用コストまで把握する

審査料で選ぶと失敗しがちとお伝えしましたが、たしかに審査料が委員会によって大きく異なることは間違いありません。実際、第2種で25〜80万円、第3種で5〜30万円ほどの幅があります。

注意が必要な点として、委員会の中には事前審査料や再審査料などを個別に設定している場合があり、「初回申請時の費用」だけで判断すると、追加費用によって当初の想定を超えるコストになることがあります。特に再審査が必要になった際に高額な再審査料が発生すると、初期段階での費用負担が大きく膨らむことになります。

また、(特定)認定再生医療等委員会では、毎年「定期報告」の審査料が発生します。第2種と第3種を併用する場合は、それぞれに報告料が必要となるため、初回申請料が安くても長期的には総コストが高くなる可能性があります。

こうした年間費用まで含めて、5年・10年単位での運用コスト全体を見積もっておくことが重要です。

3. 審査スケジュールと申請時の要件を確認する

審査の開催頻度は委員会によりさまざまですが、中には数ヶ月に1度しか開催しない委員会もあります。差戻しが生じた場合、次回審査まで期間が空いてしまうと、大幅なスケジュールの遅延につながるおそれがありますので注意が必要です。

また、委員会によっては申請医師に専門医資格や一定の経験年数を求める場合もあります。さらに、審査当日に責任医師や管理者の出席を義務づけていることもあるため、事前に要件を確認しておくことが大切です。

なお、近年は、出席が求められた場合にオンライン(Web会議)での参加に対応する委員会も増えてきています。

4. 申請前の相談体制をチェックする

委員会によっては、申請書のドラフト段階で相談や確認を受け付けてくれる場合があります。この「事前相談」に対応してもらえるかどうかで、初回審査の通過率は大きく変わります。書類を提出してから修正を繰り返すより、提出前に方向性を確認する方が圧倒的に効率的です。

5. 委員会の審査方針と対応姿勢を見極める

(特定)認定再生医療等委員会によって、審査の進め方や対応姿勢には大きな違いがあります。事務局が申請内容を丁寧にフォローし、修正の意図を明確に伝えてくれる委員会もあれば、審査が厳格で、修正指摘や差戻しが多くなる委員会もあります。特に大学病院系の委員会は、審査基準が厳しく、審査完了までに時間を要する傾向があります。

主な(特定)認定再生医療等委員会と審査料(費用)

主な委員会の審査料(費用)や開催頻度などを、公開情報をもとに一覧で整理しました。比較検討の際の参考としてご活用ください。

※審査料や開催頻度は公開情報をもとにした目安です。実際の金額や条件は各委員会により異なる場合があります。

JAMA 日本先進医療医師会

名称JAMA 日本先進医療医師会
所在地〒108-0075
東京都港区港南2-3-1 大信秋山ビル4F
開催頻度1ヶ月に1回程度
条件静脈注射における幹細胞治療は対象外、整形外科PRP2種専門医要
第2種第3種
新規審査¥550,000¥77,000
定期報告¥220,000¥55,000
その他・料金など事前審査料
通常¥100,000
事前審査料
通常¥30,000

安全未来 特定再生医療等委員会

名称安全未来 特定再生医療等委員会
所在地〒213-0001
神奈川県川崎市高津区溝口 1-19-11 グランデール溝の口 502 号
開催頻度1ヶ月に3回程度
条件申請者・責任者の審査委員会への参加が必要
第1・2種第3種
新規審査¥825,000¥440,000
定期報告¥110,000¥110,000
その他・料金など30,000

ヴィヴィアン 認定再生医療等委員会

名称ヴィヴィアン 認定再生医療等委員会
所在地〒810-0041
福岡県福岡市中央区中央区大名2丁目6−39
開催頻度1ヶ月に1回
条件
第1・2種第3種
新規審査¥605,000¥374,000
定期報告¥308,000¥176,000
その他・料金など¥308,000(継続審査)¥176,000(継続審査)

JAPSAM 先端医療推進機構 再生医療等委員会

名称JAPSAM 先端医療推進機構 再生医療等委員会
所在地〒464-0858 愛知県名古屋市千種区千種2丁目24番2号千種タワーヒルズ1階
開催頻度1ヶ月に1回(東京は2ヶ月に1回)
条件
第1種第2種第3種
新規審査¥600,000¥440,000¥290,000
定期報告¥330,000¥290,000¥190,000
その他・料金など変更審査料金
¥390,000
変更審査料金
¥320,000
変更審査料金
¥210,000

CONCIDE 認定再生医療等委員会

名称CONCIDE 認定再生医療等委員会
所在地〒102-0084
東京都千代田区二番町11-3 相互二番町ビルディング別館7階
開催頻度1ヶ月に1回
条件
第2種第3種
新規審査¥550,000¥220,000
定期報告¥220,000¥110,000
その他・料金など変更審査料金
¥220,000
変更審査料金
¥110,000

日本肌再生医学会 認定再生医療等委員会

名称日本肌再生医学会 認定再生医療等委員会
所在地163-1030
東京都新宿区西新宿三丁目7番1号 新宿パークタワーN30F
開催頻度1ヶ月に1回程度
条件
第1・2種第3種
新規審査¥500,000¥250,000
定期報告¥300,000¥200,000
その他・料金など変更審査料金
¥250,000
変更審査料金
¥150,000

まとめ

本記事では、再生医療導入の要となる(特定)認定再生医療等委員会の選定について、押さえておきたいポイントと主要な委員会の費用を比較しました。

最適な委員会を選ぶ際は、「初回審査料の安さ」だけで判断しないことが重要です。審査実績や得意分野、再審査料や定期報告料を含めた運用コスト、開催頻度や申請要件、事前相談体制、事務局の対応姿勢など、複数の要素を総合的に評価することをおすすめします。

とはいえ、各委員会の公式サイトを確認しただけでは、こうした比較情報を得ることは難しいのが実情です。実際には、各委員会へ個別に問い合わせを行い、条件や対応方針を一つひとつ確認していく必要があります。

なお、2024年後半以降は、審査費用が従来の半額程度で、開催頻度も月2回といった、柔軟な運用を行う委員会も登場しています。こうした最新の動向も踏まえながら、自院に最適な委員会を慎重に見極めていただければと思います。

もし情報収集や選定にお困りの際は、当センターでも最新情報に基づいたご紹介を行っております。どうぞお気軽にご相談ください。

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泉山秀和
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